軽井沢の野菜のこと。
実際に畑にたずさわっている農家目線での話
浅間山の麓、火山灰の水はけが良い黒土、寒冷地の気候が野菜の味をぎゅっと濃厚にしてくれます。
私達がやることは、そこに少しだけ手を入れること。
そもそも美味しい野菜になる気候なので、トラクターで土をかき回したり、雑草を刈ってあげることくらいなのです。
良くできる野菜と、できない野菜
その中で、良くできる野菜もあれば、そうでないものもあったり色々です。
軽井沢の高原野菜といわれて思い浮かぶのは「キャベツ」や「レタス」、そして寒冷地でも収穫できる「ブルーベリー」は定番です。思い浮かぶ定番品種であるそれらの野菜は出荷量も多いから知名度もある。出荷量が多いというのは、畑でもよく育つことを意味しています。そんなに手をかけずともすくすく元気に育てばおのずと出荷量も増え、ストレスがかからない野菜は「美味しい」につながる気がします。育てるときに意識するのは、寒冷地の気候がその野菜に合うかどうかです。軽井沢でマンゴーは育ちませんからねぇ。
逆に、育てるのが難しい野菜は?と聞かれれば「豆類」でしょうか。美味しくないということではなくて、収穫量の増減のふり幅が激しいです。「ヨシ、今期は豊作!うまくいったぜ」という年もあれば、全然収量が上がらずダメな年もあり。毎年やる作業は一緒なのに、こうも違うのかというくらい差が出ます。そういうダメな年はやっぱり実入りが悪いんですよね。不思議です。
豆類が上手くいかない理由で多分これじゃないかなと思う事。それは、やせた土地でも育つ豆類には、ここの黒土は栄養が多すぎるのかもしれません。野菜にも、やっぱり「相性」があるみたいです。なので地域の特産品って美味しいんだと思います。
自慢のとうもろこし
遠山農園で一番の自信作は、とうもろこし。
1つの苗に実を1つだけ残すという、ちょっと贅沢な育て方をしています。そうすることで、甘みと旨みが一つの実にぎゅっと行き渡るんです。手はかかるけど収量も多いし育てやすい野菜に入ります。ウチが育てやすいなと思う野菜は町内の農家さんも同じことを思うわけで、町内全体の収量も多いです。「軽井沢のとうもろこし」は瑞々しく美味しい高原野菜を代表するブランドになりつつあります。
それに加えて、間引きした「ヤングコーン」は、かつては農家だけの楽しみでしたが、今は皆さんにも。ヤングコーンこそ収穫したその日でないとエグみが出てしまう、まさに「旬」の宝石です。
寒さの中で育つ、ブルーベリー
浅間山の麓は、ブルーベリーにぴったりの土壌。町内を流れている水系は酸性により硬度は硬め、酸性土壌が好きなブルーベリーには軽井沢の特質が合っているみたいです。標高が高い軽井沢で育つブルーベリーは皮がとても薄いことが特徴です。なので皮のエぐみが無い果肉の美味しさと甘みを味わえます。
おすすめの食べ方は、手のひらに何粒かのせて、一度にパクっと。口の中でいろんな個性が混じり合って、最高のバランスが味わえるんですよ。
野菜たちに出会える場所
約半年の短いシーズンですが、どれも味が濃い濃厚な野菜たちです。
中軽井沢のJA「みどりの広場」や、駐車場の広い直売所「発地市庭(ほっちいちば)」で、遠山農園の名前を見かけたらぜひ手に取ってみてください。